今年度の活動がスタートしました。
昨年同様「日本の伝統文化」について1年かけて学ぶ5年生の総合的な学習のきっかけづくりに、とお声がけいただきました。
今年は5クラスだったので1クラスずつ2日間かけて行う事としました。
今回、家庭科室の調理台が改修工事で取り払われており、よくある3人掛けの長テーブルを2台組み合わせて実習テーブルとしましたが、後方での準備スペースも十分とれ、本授業形態としてはかえって動きやすく感じました。
子供達は、座学の時からよく話を聞き、デモの時も真剣な眼差しで手順をよくみていました。
実習は、どの班も3人で協力しながらスムーズに進行し、短い時間ではありましたが全班3煎目まで淹れて、味の変化も感じられたようでよかったです。
最近は生活の中で、急須で茶を淹れ、茶托を使用しお客様をおもてなしする機会も残念ながら減っていますが、何百年と続く日本の大切な文化として、また、私達の住む埼玉県の産業の一つである「狭山茶」について、このように知って体験する機会をつくってくださる理解ある先生方に、伝える側の私達も感謝の気持ちでいっぱいです。
昨年保護者の方から個人面談の際に、「子供が家でお茶をいれてくれて嬉しかった」という様な声が聞かれたと先生が話してくださっていたので、今年もちょうど面談週だったようですが、よい反応が聞かれると嬉しいです。
私達が滞りなく進められるよう、終始ご配慮くださいました学校の先生方と、毎回早朝の搬入時より手助けくださる用務員さん、いつもありがとうございます。
梅雨の蒸し暑い2日間でしたが、臨機応変に動いてくれたスタッフに助けられ清々しいスタートがきれました。
(担当:今井)
*授業内容メモ
実施校:さいたま市立北浦和小学校
実施学年:5年生5クラス 計142名
内容:日本茶文化と狭山茶について、お茶の淹れ方実習
講師スタッフ:今井久仁子、龍祐美子、宮本美良子、西澤陽子、出川尚子
(2024.6.30掲載)
今年度最後の授業活動。
授業当日、朝、私達が学校に到着すると、先生と子供達が出迎えてくださり、荷物を運んでくれました。 胸が熱くなるとともに私達も気合いが入りました。
昨年同様、淹れ方もしっかり学ぶ他に、緑茶・烏龍茶・紅茶の種類についても教えて欲しいとのご要望でした。
茶の種類については、短い観察時間の中でも積極的にお茶を触ったり匂いを嗅いで違いを感じ、グループ同士で話をしながら楽しそうに行っていました。
実習もとても積極的で、助け合い、協力しながら行っていたので、微笑ましくとても印象に残りました。
お茶は、甘いとの声も多く、三煎目まで飲みましたが、それぞれの煎で味の違いがある事を感じてくれていたようです。
急須が家にあるという児童も比較的多く、普段からお茶を良く飲むと言う子やおばあちゃんが中国茶を飲むから自分も毎日飲むと話をしてくれた子もいました。
最後に多くの子が美味しかったと大きな声で答えてくれたので、とても嬉しかったです。
今回、時間が押してしまい定時に終える事が出来なく学校にはご迷惑をお掛けしましたが、ケーブルテレビの取材対応含め、校長先生はじめ担任の先生方のご協力と温かいご対応に心より感謝いたします。
急遽1人欠員の中、頑張ってくれたスタッフにも感謝です。おつかれさまでした。
(担当:宮本)
*授業内容メモ
実施校:川口市立仲町小学校
実施学年:5年生2クラス計68名
内容:狭山茶について、茶の種類、淹れ方実習
講師スタッフ:宮本美良子、伊藤淳子、今野佳澄、樋口都子
(2024.3.12掲載)
毎年ご依頼をいただくようになり3年目。
今回はなんと授業実施日前夜から積雪予報という事態に直面。スタッフの交通手段、茶器運搬方法など緊急対応に追われましたが、何とか無事に実施できほっとしています。
授業内容は、2学期の道徳の授業で日本文化を大切に守ることの意義に触れる事から、日本茶文化の継承を考える機会にしたいとのことで、古くから伝わる急須でのお茶の淹れ方と出し方をしっかり教えて欲しいというご依頼。大人への階段をのぼっていくみなさんに、茶托を使ってお客様にお茶をお出しすることで、おもてなしの気持ちを表すことを学んでいただける貴重な機会になりました。
終始落ち着いてしっかりと話を聞き、慣れない茶托の扱いもしっかり学んで実習している姿が素敵でした。
今回の実習で学んだことを少しでも生活に取り入れ、次の時代につなげていってもらえたら嬉しいです。
先生方には、降雪対応含め、今回も万全の体制でご協力いただき、スタッフ一同心より感謝申し上げます。
(担当:大矢)
*授業内容メモ
実施校:草加市立稲荷小学校
実施学年:6年生2クラス計64名
内容:日本茶・狭山茶について、日本茶文化と歴史、お茶の淹れ方実習
講師スタッフ:大矢育美、今井久仁子、宮本美良子、大澤美恵子
(2024.2.21掲載)
以前より交流のあった学校から、コロナ禍を経て久しぶりにご依頼をいただきました。
今回は、当会の支援店である同じエリアの茶生産家さんにお声がけをし、自園の白岡市産100%の狭山茶を実習で使用させていただいた上、当日は参観にもお越しいただく事ができ、私達にとっても嬉しい回となりました。
同じ市内に住んでいても、茶畑があることやお茶を生産されているお茶屋さんがいらっしゃることを知らない子も多く、地域を知る上でも大変有意義な授業になったのではないでしょうか。また、児童達も一層狭山茶に親しみを感じてくれたことと思います。
授業内容は、4年生の「総合」の学習に関連するものをというお話でしたので、「狭山茶についての話」「淹れ方実習」といった定番の内容で進めました。
4年生という事で幼さも感じられましたが、講師の話をしっかり聞いて、実習では、小さな手で一生懸命に、そして楽しそうに取り組んでいました。
熱い湯で淹れたお茶は「苦い」という声も聞かれましたが、「おいしい!」と、3煎をあっという間に飲みきってしまう子もいて印象的でした。また、寒い日だったので、湯飲み茶碗を両手で包み込むように持って「あったか~い」と嬉しそうにしている光景にこちらの心が温まりました。
最後のまとめでは、カテキンの抗ウィルス効果について説明しましたが、「へ~」というびっくりしている声も聞かれ興味を持った様子が伺えました。これから寒くなる季節、日本茶を飲んで元気に過ごして欲しいものです。
あたたかく向かい入れ、搬入搬出までたくさん手伝ってくださいました先生方のご配慮に感謝いたします。
(担当:龍)
*授業内容メモ
実施校:白岡市立南小学校
実施学年:4年生4クラス 計119名
内容:埼玉県のお茶狭山茶について、お茶の淹れ方実習
講師スタッフ:龍祐美子、宮本美良子、伊藤淳子、今野佳澄、今井久仁子
(2023.12.1掲載)
今回の実施は、昨年12月の大宮レイボックホールでの「国際協力フェア」に出展した際、私達の活動に興味を持ってくださったSDGsや「江戸しぐさ」の活動をされている先生が繋いでくださったご縁。感謝しております。
1~6年生の学年が違う子供達に均等に教える難しさはあったものの、チャレンジスクールは体験学習が主の取り組みなので積極的な児童が元々多いのか、子供達がのびのびと積極的に実習をする印象だった。
茶菓子に選んだ「二人静」はアレルギー対応の心配もなく、代表的な茶菓子ということで紹介したが、子供は勿論大人にも大変関心を持っていただき、「お茶の時間」としての提案ができたのでとても良かったと思う。
こまやかなご配慮をいただきましたご担当の先生方、スタッフの皆様に感謝いたします。 (担当:今井)
●内容
・日本茶、埼玉県特産品「狭山茶」について
・日本茶の種類(深蒸し煎茶、焙じ茶、玄米茶、烏龍茶、紅茶)
・焙じ茶、玄米茶の試飲
・お茶の淹れ方実習
●講師スタッフ:今井久仁子、森田万喜子、龍祐美子、西澤陽子、宮本美良子
(特非)日本茶インストラクター協会協賛事業
(2023.11.21掲載)
コロナ渦真っ只中に初めてご依頼いただいてから、今回で3度目の授業実施になりました。担当の先生が替わられても引き継いでご依頼をいただけて嬉しく思います。
今回学校からは、1度授業で湯沸かしとお茶淹れをしたが、再度しっかり淹れ方実習と地産地消について教えて欲しい、3学期の家庭科授業にも繋げたい、とのお話がありました。
茶畑を見た事が無い子がほとんどの中、先日訪問した、当会支援店の所沢市の生産家さんからいただいたチャの枝葉を見せ、今は濃い緑の葉が春になると黄緑色の柔らかい新芽がでてきて、それを摘んで新茶が造られることを説明しました。また、ちょうど花が咲く時期だったので、用意していた実物の花も見せ、話を膨らませました。
座学では、落ち着いた様子で頷きながら話を聞き、どのクラスも問いかけをすると返してくれるのでとても話しやすくスムーズに進めることが出来ました。
実習では、煎が進むと甘味から苦味への変化があることを感じ、3煎の味の違いをじっくりと楽しんでくれた児童もいて、キラキラした目で話をしていたのが印象的でした。
終始、明るく元気で積極的に参加し協力しながら実習していました。今回をきっかけに、おうちでもお茶を淹れるようになってくれたら嬉しいです。
(担当:宮本)
*授業内容メモ
実施校:川口市立幸町小学校
実施学年:5年生3クラス 計115名
内容:狭山茶について、地産地消、お茶の淹れ方実習
講師スタッフ:宮本美良子、伊藤淳子、大矢育美、今井久仁子
(2023.11.13掲載)
コロナが5類感染症に移行してから今年度はじめての授業活動。
さいたま市中心部にある小学校の一つ、児童数800名を優に超える規模の北浦和小学校からお声がけをいただきました。
5年生の総合的な学習で「日本の伝統文化」をテーマに一年かけて学ぶとりかかりとして、「日本茶についての体験授業を」とのご依頼です。
まずは、新設されたプロジェクターを有効活用し座学を10分程。日本茶の基本的な話と、私達埼玉県のお茶「狭山茶」について説明した後、三人1組で淹れ方の実習を行いました。
こちらが感心する程、子供達はよく話を聞き、話を聞いていたからこそ実習もスムーズに進みました。
45分の短い時間の中で実習が少し駆け足になってしまったところもありますが、時間内には全員が急須を扱い、三煎目まで味わう事が出来ました。
甘めに感じた一煎目から、ぐっと色も味も濃くなる二煎目に、子供達の表情がくるくる変わり、こちらも楽しくなりました。
今回初参加や久しぶりの活動となるスタッフもいましたが、ベテランメンバーと力を合わせながらテキパキと動いてくれて、担当者として感謝の気持ちでいっぱいです。
そして何より、私達が滞りなく進められるよう、準備から終了まで、ご尽力・ご配慮くださいました学校の先生方に、心より感謝申し上げます。
年度初め、このように清々しい気持ちでスタートが切れ、これから続く授業活動に大いなる弾みとなりました。ありがとうございました。
(担当:今井)
*授業内容メモ
実施校:さいたま市立北浦和小学校
実施学年:5年生4クラス 計152名
内容:日本茶文化と狭山茶について、お茶の淹れ方実習
講師スタッフ:今井久仁子、龍祐美子、西澤陽子、出川尚子、樋口都子
(2023.9.23掲載)
今年度授業活動の締めくくりは、昨年度に引き続きご依頼をいただいた、草加煎餅や松並木で有名な草加市の小学校。
コロナ禍、様々な制限の中、学校生活を過ごしてきた児童達に卒業前に何か思い出を残してあげたい、という先生方の熱い想いに応えるべく、講師、スタッフ一丸となって取り組みました。
以下、担当講師報告書より抜粋。
学校からは、
「急須でいれて茶を飲む事をしたことがないので、この機会にお茶の飲み方やお客様へお出しする所作を教えて欲しい」とのご要望だったので、淹れ方説明の時間と実習時間をゆっくり取れる様、レッスンプランを考えた。
実際、淹れ方のデモンストレーションでは、一人一人丁寧に淹れて飲む事を意識し、急須の持ち方や飲む時の茶碗の持ち方を細かく説明するようにし、班ごとの実習時も丁寧に指導するようスタッフと連携した。
授業時子供達は、こちらの様々な問いかけに頷きながら真剣なまなざしで話を聞いてくれた。
淹れ方実習では、どちらのクラスも9割ほどの子が初めてお茶を淹れた、という事に驚いたが、大変上手に淹れていて嬉しかった。
2人組で実習を行ったが、二人で声を掛け合いながら楽しそうに淹れていて、全員で参加している感があった。
「苦い」「熱い」は毎度の様に声はあったが、「苦いけど美味しい」「美味しかった」の声がどちらのクラスもほぼ全員だったので、大変嬉しかった。
最後、児童達が率先して茶器をお盆の上に元道りに片付けていて、とても印象に残った。
今回、スタッフ参加がはじめてのメンバーもいたが、ベテランスタッフにアドバイスいただきながら頑張ってくれていたし、全員で協力しながら、落ち着いて準備、授業を進められたと思う。
反省する点はあるが、直ぐに改善し次の授業に活かしたい。スタッフの皆様は早朝からお疲れ様でした。
昨年同様、担当の栄養教諭の先生はじめ皆様の全面的なご協力に感謝いたします。
また、私達の活動へのご理解とあたたかい励ましのお言葉を頂戴し、次年度への活力になりましたこと、一同、感謝いたします。
(文:宮本 写真:大矢 編集:今井)
*授業内容メモ
実施校:草加市立稲荷小学校
実施学年:6年生2クラス 計62名
内容:狭山茶について、お茶の淹れ方実習とマナー
急須保有者:1組6名、2組6名
講師スタッフ:宮本美良子、龍祐美子、森田万喜子、大矢育美、大澤美恵子
(2023.3.7掲載)
昨年度はじめてご依頼いただき、埼玉新聞社様の取材も入った思い出深い学校。今年も5年生実施でご依頼いただきました。
昨年スタッフにも入っていた伊藤さんが初担当でしたが、使用茶の選択から慎重・丁寧に準備を進め、ベテランスタッフの助けも借りながら無事に終了しました。
以下、担当講師報告書より抜粋。
学校側からは、「場所柄、外国籍特に中国系の児童が多いため、日本の文化を学ばせたいと思っている。日本茶の淹れ方と、日本茶とウーロン茶と紅茶の違いも教えてほしい。」との要望があった。
感染防止対策は密にならないようにとのことだったので、グループ構成は2名を基本に3名まで。パーテーションや手袋は無し。
横田園さんのご好意でいただいたチャの枝の冬葉の緑と、狭山茶ポスターの新芽の緑が対照的だったので、授業の導入部分で、季節による茶畑の色の変化を感じてもらうことを意識して話をはじめた。
3種茶の比較では、見本として茶葉と浸出液を用意し、子供達は茶葉を触ったり香りを嗅いだり自由に観察し、気がついたことをメモするようにした。
淹れ方実習は、3煎目までゆっくり実習でき、殆どの児童が上手に淹れていた。
急須保有率は、昨年同様、クラス人数の1/3程度おり比較的多い方だと感じた。また各組とも3~4人がよく使っていると答えた。
お茶を飲んだ感想は、「美味しい」「甘い」「苦くて飲めない」様々だったが、1~3煎目の好みを挙手により聞いたところ、2クラスとも、1、2煎目に手を挙げる児童が多かった。
2クラスを通し、児童は座学中は集中して耳を傾け積極的に授業に参加し、皆とても仲が良く、言葉のできない外国籍のお友達には手伝ったり通訳をしてくれたりと協力的で、授業の進行はスムーズに行えたと思う。
スタッフからも、とても雰囲気の良い学校で授業がやりやすかった、という感想が出ていた。
今回、授業中、児童からたくさん質問がでた。
・狭山茶はいつごろから作られているか?
・狭山茶を飲むと頭が良くなるか
・先生は狭山茶をいつ飲んでいるか?
・水で出すと苦くないと聞いた。どうすればいいの?
・茶殻が食べられるとテレビでやっていた。食べていいか?
など。
児童からは本当に様々な質問がでてくるので、日頃から知識や情報を習得しておくことの重要性を感じた。
大変緊張した初担当でしたが、打合せから準備、当日と、他スタッフのアドバイスや気配りに支えられ、どうにか全うすることができました。
また、使用茶については、今回奈賀園の中さんが丁寧に相談にのってくださり、講師として思い描いていた1~3煎目の違いの出やすい茶の選択ができたこと、感謝いたします。ありがとうございました。
最後に、嬉しい報告。
今回、児童の中に、前回6月に実施した幸町小から転校してきていた子がいて今年度2回目のお茶の授業となりましたが、スタッフのことも覚えてくれていて、児童の方から声をかけてくれました。
道具のこと、カテキンのことなどもしっかり覚えていて、お茶淹れも上手に行っていて、とても嬉しい再会となりました。
(文:伊藤 写真:龍 編集:今井)
*授業内容メモ
実施校:川口市立仲町小学校
実施学年:5年生2クラス 計71名(欠席者含)
内容:狭山茶について、3種茶の観察、お茶の淹れ方実習
急須保有者:1組13名、2組11名
講師スタッフ:伊藤淳子、龍祐美子、西澤陽子、大矢育美
(2023.2.14掲載)
今年度一校目は、昨年度実施校。前回ご担当いただいた先生から後任の先生に引き継いでいただいてのリピートご依頼でした。
昨年度担当した講師宮本さんのきめ細やかなサポートと、ベテランスタッフ陣ががっちりと脇を固め、今回初担当の大矢さんも安心して臨めたようです。
以下、担当講師報告書より。
学校の要望は、淹れ方に重点を置き、地産地消・効果効能についても話してほしい、とのことで、狭山茶の魅力を全面に出し、自分たちが住んでいる地域の素晴らしさを伝えることを軸に置いた。
茶の木や花、製造工程、日本地図と埼玉地図を使用して産地とお茶が育つ条件について説明をし、埼玉の土壌と気候条件、自園自製自販の特徴を伝え、効果効能に触れる流れ。
淹れ方に時間をとることができ、1煎目〜3煎目の味の違いをしっかり感じることができたと思う。
感染症予防対策については、昨年学校側的には必須だった手袋は無しになりやりやすく、また、先生方とも連携し、授業前の手洗いと消毒、さらに実習前の各テーブル毎でのアルコール消毒、と徹底した。
子どもたちは元気がよく、積極的に参加してくれていた。
実習茶については、入間市産の新茶を使用。
すりきり一杯の量を少なめに擦り合わせし、湯温も少し低めに設定するなど気を配った甲斐があり、おいしい!という声が多く聞こえた。
が、それでも一煎目から熱い!苦い!という声も若干聞かれ、温かいお茶に慣れていない子供が多いことを実感した。
ご担当の先生は、こちらの要望にしっかりと対応してくださり、授業時間を意識して早め早めに動いてくださったため授業時間が押すこともなく順調に終えられた。 ご協力に深く感謝いたします。
時間最後の質問時に挙手が多かったことも嬉しかった。
*好みの煎:1煎目:34人 2煎目:16人 3煎目:36人(3クラス合計、全員ではない)
諸先輩方には、恵まれたデビュー環境を整えていただき感謝致します。
みなさまのお力に甘えて意識できなかったことが多々ありましたこと、次の機会に活かしたいと思います。
ありがとうございました。
(文:大矢 写真:宮本 編集:今井)
*授業内容メモ
実施校:川口市立幸町小学校
実施学年:5年生3クラス 計106名
内容:狭山茶について、地産地消、効果効能、お茶の淹れ方実習
急須保有者:1組15名、2組9名、3組12名
講師スタッフ:大矢育美、宮本美良子、龍祐美子、西澤陽子、伊藤淳子
(2022.6.20掲載)
今年度最後5校目の授業は、江戸時代日光街道宿場町として栄え、綾瀬川沿いの美しい松並木でも有名な草加市。
当初、1/20に6年生3クラス、21日に5年生2クラスの2学年分実施予定でしたが、ちょうどこの頃コロナのオミクロン株感染拡大、特に小中学校での広がりがひどくなり、直前で中止、3/1に6年生のみの延期開催となりました。
今回は、通常の淹れ方実習に加え、茶種観察時間を入れ込む予定だった5年生用に購入していた茶、5茶種の観察を加えさせて頂き、45分授業を5分延ばした50分授業でスケジューリング。
地図を使った産地紹介では「地産地消」の話として、県産茶を意識して飲むことで自分達の住む埼玉県の美しい景観や茶産業を守ることが出来る、と伝え、これから大人になっていく6年生へのメッセージとしました。
5茶種の説明では、短い時間ながらも、児童達は、深蒸しは「蒸す時間が長い」など説明をしっかり聞いてメモをとっていて感心しました。
普通煎茶と深蒸し煎茶の違いが「蒸す時間の長さ」によること、また、想像していたより蒸す時間が秒単位と短い事に興味関心を持っていたようでした。
感染防止対策は、テーブル毎に学校で用意頂いたアルコール消毒剤で児童の実習前(2煎目前も)に手指消毒をさせる、児童は茶を飲む時は給食用のアクリルガード(シールド)を使用する、など、先生方と協力、連携しながらかなり気を配って進めました。
コロナの不安もある中でしたが、卒業目前に控えた子供達にどうにか楽しい思い出を残してあげたい!体験させてあげたい!という先生方の想いを形にするべく、私達も一丸となって取り組ませて頂きました。
実は、今回とても驚いたことは、2017.2018年に私今井が担当させて頂いた県農林部様との茶育事業の際に実施校のご担当としてお世話になった先生が、現在は教頭先生になられてこちらの学校にいらっしゃったこと。打合せで訪問させて頂いた際には、当時の懐かしい話にも花が咲き、「毎年お願いしたい」という嬉しいお言葉もいただきました。
6年生ももうすぐ卒業ですね。
今回の体験授業が今後みなさんの生活の中で活かされることを願っています。ご卒業おめでとうございます。
今回ご担当くださった栄養教諭の先生はじめ、学校の先生方には、たくさんのご協力とご配慮をいただきましてこの場を借りて感謝申し上げます。
(文責:今井)
*授業内容メモ
実施校:草加市立稲荷小学校
実施学年:6年生3クラス 計75名
内容:狭山茶について、5茶種観察、お茶の淹れ方実習
急須保有者:1組5名、2組8名、3組9名。
講師スタッフ:今井久仁子、龍祐美子、宮本美良子、西澤陽子、伊藤淳子
(2022.3.8掲載)
今年度4校目は、昨年授業を行った学校からのリピート依頼での実施です。
昨年同様、地元上尾市在住の講師が担当し、他スタッフは近隣在住のメンバーが中心となり実施しました。
コロナ感染者が増え、まん延防止措置が延長される中でしたが、感染予防対策(基本的な対策の他、口をつけた茶碗は自分で扱う、飲む時はしゃべらないなど)をし、行いました、
学校側から、春に授業で、湯沸しとお茶淹れを簡単に行ったので、淹れ方実習の他に緑茶、烏龍茶、紅茶の飲み比べをしたいと要望があり、行う事になりました。
上尾市のことを盛り込みながらの座学の後、3種類の茶の違いを話し、子供達は真剣な眼差しでよく話をきいてくれました。
子供達が3煎目を淹れている時に、スタッフが用意していた烏龍茶、紅茶を配り、3種類の飲み比べが出来るようにしました。
おいしい、苦い、香りが良い、など感想が聞かれました。緑茶は1、2煎目が好きな児童が多かったようです。
急須の保有数を聞いた時、2組がクラスの半数以上20人程の保有者がいることに驚き、感動しました。
どのクラスも落ち着いた雰囲気で授業もスムーズに進めることが出来ました。
先生から、子供達が授業を楽しみにしていた事を聞いていましたが、子供達の感想でも、「いろんな味が味わえてよかった」「普段はペットボトルしか飲まないが急須のお茶のおいしさを知る事が出来たので良かった」などの声があり大変嬉しくなりました。
昨年同様、先生方には茶器の搬入搬出を手伝っていただくなど、ご協力に感謝いたします。
45分の授業内で、3種の飲み比べもありスムーズに行えるか不安がありましたが、個々のスタッフが迅速に動いてくれて講師として安心して取り組めました。ありがとうございました。 (文:宮本、編集:今井)
*授業内容メモ
実施校:上尾市立中央小学校
実施学年:5年生3クラス 計96名
内容:狭山茶について、3種茶飲み比べ、お茶の淹れ方実習
急須保有者:1組10名、2組20名、3組15名。
講師スタッフ:宮本美良子、森田万喜子、西澤陽子、小出美香
(2022.2.24掲載)
今年度3校目は、川口市でも草加市や東京都足立区にもほど近い場所に位置する学校での開催でした。
担当の先生とは、コロナ感染予防対策についての連絡をこまめに取りながら準備を進めました。
明るく落ち着いた雰囲気の学校で、様々な行事が中止や延期になっているので、この茶育の授業をとても楽しみにしているということでした。
教職員の方々も協力的で、茶器の運搬を手伝ってくださり、またコロナ対策等で道具等変更の相談にも快く対応してくださり感謝しています。
感染対策のため茶器や道具の数が多く、準備と片付けに手間取りましたが、スタッフ同士の協力で乗り切ることが出来ました。
1クラスの児童数が少ないため話が通りやすく、更に淹れ方のデモンストレーションは2カ所に分けて行ったため、見やすくゆったりと進めることができました。
児童の皆さんはこちらの感染予防対策を講じた実習方法をきちんと守りながらも楽しそうにお茶を淹れ、「おいしい!」といって茶碗を空にしてくれたことがとても嬉しかったです。
授業の最後に味の好みを聞くと、二煎目の方が好き、という意見が多かったようです。
ある男の子の「一煎目は甘くてやさしい味。二煎目は少しほろ苦い味。」という感想が印象に残りました。
一煎目と二煎目の味の違いをしっかり感じ取ってくれたようです。 (文:龍、編集:今井)
*授業内容メモ
実施校:川口市立東本郷小学校
実施学年:5年生2クラス 計39名
内容:狭山茶について、お茶の淹れ方実習
講師スタッフ:龍祐美子、大矢育美、出川尚子
(2022.2.22掲載)
今年度2校目は、JR京浜東北線西川口駅と川口駅のちょうど中間あたりに位置する、間もなく創立150周年を迎える歴史ある学校です。
西川口駅前やその周辺は、窓にケバブや焼豚が釣り下がっているような店もあり、多国籍、特に中国の方が多く住む町として知られています。打合せの時には先生からは「日本語はわかるものの外国人の子供が多い」と伺っていました。
学校では、1学期に家庭科室のアルミの急須を使って茶葉からいれて飲む実習は済んでいるとの事でしたが、湯を冷まして淹れるなど、ちゃんとした淹れ方を教えて欲しい、3種類の茶の飲み比べもさせてあげたい、というご依頼でした。
10分程度の定番の座学の後、緑茶、烏龍茶、紅茶の3種類の茶の観察と飲み比べを実施、その後、淹れ方実習、という盛りだくさんの内容で、感染防止対策で手間も増えるため大変でしたが、スタッフが事前に講師資料を良く読み込んでくれてテキパキと動いてくれたお陰で、予定の内容は消化できとても助かりました。
3種飲み比べは数分しか時間が取れなかった中でも、児童は、「甘い」「葉が細い」など感じた事をメモにとっていて、微笑ましく思いました。
「飲む時は前を向いて。しゃべらない」という先生方のご指導があったので、児童の茶を飲んだ時の素直な感想や表情が見えにくかったものの、どれが好きだったか聞いた中では「紅茶」に挙手する子供が多かったです。
急須保有率は7~8割ととても多く、中には「湯冷まし」を知っている児童もいました。
また、興味深かったのは、男子児童で一人、お父さんが中国で茶をつくっている、という子がいたこと。
そのテーブルを担当していたスタッフが聞いた所によると、相当な高級茶のようで、児童も誇らしげに話してくれたようです。
そのあたりの背景も家庭での急須保有率の高さに繋がっているのかと思いましたが、しかしながら、この内、一週間で一度以上その急須で茶を淹れて飲んだか、の問いには1.2名しか手が挙がらなかったのは残念だったので、これを機会にもっと急須をつかって茶をいれてね、と声掛けをしてきました。
最近は子供にとっては聞きなれない言葉となってしまっている「茶をいれる」という言葉。今回を期にしっかり覚えて、家でも頻繁に使ってくれたら嬉しいです。 (文:今井)
*授業内容メモ
実施校:川口市立仲町小学校
実施学年:5年1~3クラス 計75名
内容:狭山茶について、3種茶飲み比べ、お茶の淹れ方実習
講師スタッフ:今井久仁子、龍祐美子、伊藤淳子、大矢育美
(2021.12.15掲載)
※この日埼玉新聞社様の取材が入り、2021.12.17(金)付、埼玉新聞に掲載頂きました。
今年度⼀校⽬は、キューポラのある街として知られる埼玉県川口市。
打合せの時点では緊急事態宣⾔中で授業の延期、中⽌も想定していましたが、宣⾔が解除され予定通りに⾏う事ができました。
感染予防対策は、学校と綿密な相談の上実施しましたが、どうしてもその分予想以上に時間がかかり時間が押す原因の⼀つになってしまい反省です。
座学は学校側のご要望で、「地産地消」「お茶の効果効能」についてを重点的に説明しました。
地産地消は学校でも教わっていた様で、「狭⼭茶が埼⽟県の特産物」という事をより理解して頂けたようです。
実習は⼤変楽しそうに取り組んでいました。
急須で2煎、3煎と淹れ、⼦供達は煎を重ねて淹れていく⾊の変化と味の変化を感じとっていました。
お茶を飲む時の茶碗の持ち方も指導させて頂きましたが、両⼿で持ってとても綺麗な姿で飲んでいたので嬉しく思いました。
2、3煎目が美味しかったという児童が多かったですが、座学で話したテアニンのほっとする効果を実際に感じる事ができた様で良かったです。
急須保有者は、想像していた以上に比較的多く、クラス半数保有者がいるクラスがあり驚きました。
久しぶりの授業でしたが、スタッフの協⼒体制もよく、それぞれ持ち場の仕事をしっかり⾏って頂き大変助かりました。
講師としては、話し⽅、時間配分、コロナ対策、臨機応変な対応など、反省点が多々ありますが、今回の経験をまた次回に活かして⾏きたいと思います。
ご担当頂いた家庭科教諭の先生、各クラス担任の先⽣⽅にはアルコール消毒、キッチンペーパー、⼿袋を準備して頂くなど、多大なるご協力頂き感謝いたします。 (文:宮本、編集:今井)
*授業内容メモ
実施校:川口市立幸町小学校
実施学年:5年1~4クラス 計132名
内容:地産地消、効果効能、お茶のおいしい淹れ方実習
講師スタッフ:宮本美良子、龍祐美子、西澤陽子、伊藤淳子
(2021.12.5掲載)
令和2年度までの授業活動報告は前ページ「研修&イベント活動報告/2019授業報告」に掲載しております。